進駸堂書店員にして本と映画の小粋なコラムニスト・すずきたけし氏が、『WEB本の雑誌』〈横丁カフェ〉で連載してらっしゃるレビュウに心惹かれ、フリーランスのカメラマンにしてマタギ自然塾主催・田中康弘氏の、話題作『山怪』を読んだ。
著者・田中氏は、長崎県の佐世保すなわち港町のお生まれでありながら、主にマタギの取材を目的に、評者・すずき氏は、栃木県の小山すなわち関東平野の宿場町にお住まいながら、ご趣味の釣りで、奥山へ分け入ることを頻繁になさっておられる。
つまりご両人とも、山人が暮らす深山渓谷を「訪う者」でいらっしゃるわけだ。
対して読者である私は、小学3年の冬にすずき氏がお住まいの街へ“下りる”まで、深い谷川の傍に刻まれた杣道を通学路にするような、山懐の町に生い育った。
要は、著者・評者が訪れる深山渓谷の端に「住まう者」だったわけで。お二人が語る処の正体不明な『何か』、すなわち『山怪』と共に嘗ては在ったことになる。
そんな「住まう者」の視点から本書を拝読すれば、著者・田中氏が丹念に綴った『山怪』は、評者・すずき氏が僥倖に感謝した『失われゆく民俗系怪異譚』というより、自身の遠い記憶を呼び覚まし思い起こす『井戸掘りの呼び水』となってくれた。
***
昨夏の暑気払いに寄せた拙文で触れたとおり、名付け親が旧い火山を御神体とする正二位の大御神、しかも数え九つまで神奈備で育ったため護りが強く、怪談の持ち合わせは無いと自分では考えている。
つまり『打当集落前山の鈴木進さん』や『比立内の佐藤正一さん』あるいは『四万十川で川漁師をしている麻田満良さん』と同じく、自らは『不思議な体験はまったく無い』と主張する「住まう者」だ。
2015年11月6日金曜日
2014年10月30日木曜日
メガネの極意
娘は、小学2年生。
私は、小学3年生。
そして相方は、小学4年生。
というのが一家揃って単純近視、メガネ女子&メガネ男子揃いな拙宅の“メガネデビュウ”学齢。娘と私は「本ばっかり読んでたから」、相方は「時刻表ばっかり読んでたから」と、原因は『環境説』ということで全員の意見が合致してます。
当人が掛けてるから……なのか、何なのか。
所謂メガネキャラが萌えポイントである点も、合致していて。例えばアニメの『PSYCHO-PASS』では、主人公たる「朱ちゃん」と「狡噛さん」の御両人を差し置いて、娘ともども「宜野座さん」が断然!必然!絶対!の一押しキャラだったりw
相方は「俺は特に、メガネ女子への執着無いけど」とか冷静を装いつつ、『書生葛木信二郎の日常』に登場する「大室 丹 先生」の超絶貴重な水着姿(無断リンク、平にご容赦!!!)に「をを!すっげーメニアックじゃね?」とメチャメチャ反応してたりw
で、ここから先は、夕食の膳を囲みながらの馬鹿話、なのですが。意想外に、かなり説得力がある(?)屁理屈を展開できたかも〜と自負してる次第を、記録として残しておきます(あ、一家揃って「屁理屈、上等!」な考察好き、でもありますw)。
まず、筋金入りのメガネ男子萌え(あ、私です)の主張は、「弱点を顕わにしている所」こそが最重要ポイント!
具象的表現としては、“世界一(?)有名なメガネ男子”こと「のび太くん」の『メガネ、メガネ』すなわち両手を前へ伸ばし、メガネを探してる姿が代表的ですねv
つまり、視力が悪いというハンディキャップを表象する事によって、保護欲ないし庇護欲すなわち萌えの代表的「感情」を喚起する、という戦術なのです!(と、大先達・藤子・F・不二雄先生がそこまで意識して居られたか、は不明ですけどw)。
実は前出の宜野座さんの場合、何を隠そう“伊達メガネ”だったんですが。
(アニメ2期では、メガネを外しちゃって……誠に、残念至極)
『父に似た自分の目元が嫌いという理由で掛けていた』との1期設定は、すなわち「父に対するコンプレックスこそ彼の弱点」という隠喩表現なのです!(と、メタファが大好物な虚淵 玄氏であれば大いに有り得る、と勝手に深読みしてますw)。
そして、冷静を装いつつ「屁理屈、上等!」な考察欲求(?)に弱い、相方が主張する事には「女子のメガネは、すっぴんと同義」こそが最重要ポイント!
つまり審美的に優位なコンタクトレンズを敢えて使わない飾り気の無さが純粋な好意や愛着というこれまた萌えの代表的「感情」を喚起する、という解釈(でも大室先生が御活躍の大正時代は、未だコンタクトレンズは無かったんですけどw)。
然りながら、嘗て見合い結婚全盛だった数十年前は、良縁に支障する“欠点”でしかなかったメガネが(我々の両親の時代は、そうだったみたいですよマジで)『萌えのジャンルの一つ』として、むしろpositiveに捉えられるようになった訳で。
日本から発したsubcultureの、多様性をそのままに愛でる懐の深さは、大いに言祝ぐべき“美点”だよなぁ……と、それにドップリ魅了されてる自分自身の心理をも「屁理屈、上等!」な考察で解題してみる、秋の一夕でした。
私は、小学3年生。
そして相方は、小学4年生。
というのが一家揃って単純近視、メガネ女子&メガネ男子揃いな拙宅の“メガネデビュウ”学齢。娘と私は「本ばっかり読んでたから」、相方は「時刻表ばっかり読んでたから」と、原因は『環境説』ということで全員の意見が合致してます。
当人が掛けてるから……なのか、何なのか。
所謂メガネキャラが萌えポイントである点も、合致していて。例えばアニメの『PSYCHO-PASS』では、主人公たる「朱ちゃん」と「狡噛さん」の御両人を差し置いて、娘ともども「宜野座さん」が断然!必然!絶対!の一押しキャラだったりw
相方は「俺は特に、メガネ女子への執着無いけど」とか冷静を装いつつ、『書生葛木信二郎の日常』に登場する「大室 丹 先生」の超絶貴重な水着姿(無断リンク、平にご容赦!!!)に「をを!すっげーメニアックじゃね?」とメチャメチャ反応してたりw
で、ここから先は、夕食の膳を囲みながらの馬鹿話、なのですが。意想外に、かなり説得力がある(?)屁理屈を展開できたかも〜と自負してる次第を、記録として残しておきます(あ、一家揃って「屁理屈、上等!」な考察好き、でもありますw)。
まず、筋金入りのメガネ男子萌え(あ、私です)の主張は、「弱点を顕わにしている所」こそが最重要ポイント!
具象的表現としては、“世界一(?)有名なメガネ男子”こと「のび太くん」の『メガネ、メガネ』すなわち両手を前へ伸ばし、メガネを探してる姿が代表的ですねv
つまり、視力が悪いというハンディキャップを表象する事によって、保護欲ないし庇護欲すなわち萌えの代表的「感情」を喚起する、という戦術なのです!(と、大先達・藤子・F・不二雄先生がそこまで意識して居られたか、は不明ですけどw)。
実は前出の宜野座さんの場合、何を隠そう“伊達メガネ”だったんですが。
(アニメ2期では、メガネを外しちゃって……誠に、残念至極)
『父に似た自分の目元が嫌いという理由で掛けていた』との1期設定は、すなわち「父に対するコンプレックスこそ彼の弱点」という隠喩表現なのです!(と、メタファが大好物な虚淵 玄氏であれば大いに有り得る、と勝手に深読みしてますw)。
そして、冷静を装いつつ「屁理屈、上等!」な考察欲求(?)に弱い、相方が主張する事には「女子のメガネは、すっぴんと同義」こそが最重要ポイント!
つまり審美的に優位なコンタクトレンズを敢えて使わない飾り気の無さが純粋な好意や愛着というこれまた萌えの代表的「感情」を喚起する、という解釈(でも大室先生が御活躍の大正時代は、未だコンタクトレンズは無かったんですけどw)。
然りながら、嘗て見合い結婚全盛だった数十年前は、良縁に支障する“欠点”でしかなかったメガネが(我々の両親の時代は、そうだったみたいですよマジで)『萌えのジャンルの一つ』として、むしろpositiveに捉えられるようになった訳で。
日本から発したsubcultureの、多様性をそのままに愛でる懐の深さは、大いに言祝ぐべき“美点”だよなぁ……と、それにドップリ魅了されてる自分自身の心理をも「屁理屈、上等!」な考察で解題してみる、秋の一夕でした。
2014年7月24日木曜日
左京の送り犬【追補】
関東では一昨日、ほぼ平年並みに梅雨が明け、昨日は大暑。
そして本日も、高曇りで蓋をされた所へ真夏の陽射しが照りつけ、雷雨が過ぎた後も依然、地表には蒸し暑さが籠もっております。
今回のお題と致しました“送り犬”。本来は“山犬”とも別称され、日本各地に伝説が残る妖怪です。夜中に山道を歩くと、いつの間にか背後へピタリと付いて来て、何かの拍子で転ぶと忽ち食い殺されてしまう、という聞くだに恐ろしい怪異。
暑中見舞いに、そんな肝の冷えるお話でも一席、と思ったのですが。名付け親が、旧い火山を御神体とする正二位の大御神、しかも数え九つまで神奈備で生い育ったためか、護りが強いようで。生憎、怪談の持ち合わせがございません。
代わりに、48年振りに復活した祇園会の“後祭”を、NHKスペシャルで拝見した折、ふと甦った夏の夜の思い出話にて、暑気払いとさせて戴きたく……
***
大学院生だった時分、所属する研究室は聖護院川原に在った。下宿は浄土寺だったから、黒谷の金戒光明寺、あるいは地続きの真如堂を横切れば、近道になる。
京の街路が、遍く正しく経緯に沿うのは、鴨川まで。左京に入れば、都の日出を画す東山の峰々が迫り、複雑に傾斜する土地に従って、小路は止む無く曲折する。殊に吉田山を擁する京大周辺は、乱麻の如き錯綜ぶりだから、深夜の散歩よろしく、日毎に気儘な帰途を辿るのは、実験に疲れた後の楽しみでもあった。
その当時、黒谷界隈にお住まいの何軒かは、夜廻り代わりに飼い犬を放つ習があり。真夜中の静まり返った辻々を、闊歩する彼ら(主に柴犬系の雑種)に初めて出遭った時は、政令指定都市とは思えぬ鄙びた長閑さに、些かならず驚いた。
しかし、何れも良く躾けられた様子で、道で行き合うだけなら、人にも犬にも吠え付くことなど滅多に無い。各々、衛門府の衛士張りに、自分の持ち場をグルリと検分した後、粛々と家路につく忠犬ばかり。
私自身の嗜好は、断然“猫派”なのだけれど、懐いてくれるのは、むしろ犬の方が顕著で。何度か邂逅する内、とある一匹と懇意になった。彼の方は、私を匂いで覚えてくれたのだろうが、当方は勿論、名を教えて貰う訳にいかず。
ワンと吠える代わりに吐いていた、勇ましげな鼻息に因み「フンちゃん」なる愛称を奉った(夜行中、粗相をする不躾者だったからではない旨、申し添えておく)。
そして本日も、高曇りで蓋をされた所へ真夏の陽射しが照りつけ、雷雨が過ぎた後も依然、地表には蒸し暑さが籠もっております。
今回のお題と致しました“送り犬”。本来は“山犬”とも別称され、日本各地に伝説が残る妖怪です。夜中に山道を歩くと、いつの間にか背後へピタリと付いて来て、何かの拍子で転ぶと忽ち食い殺されてしまう、という聞くだに恐ろしい怪異。
暑中見舞いに、そんな肝の冷えるお話でも一席、と思ったのですが。名付け親が、旧い火山を御神体とする正二位の大御神、しかも数え九つまで神奈備で生い育ったためか、護りが強いようで。生憎、怪談の持ち合わせがございません。
代わりに、48年振りに復活した祇園会の“後祭”を、NHKスペシャルで拝見した折、ふと甦った夏の夜の思い出話にて、暑気払いとさせて戴きたく……
***
大学院生だった時分、所属する研究室は聖護院川原に在った。下宿は浄土寺だったから、黒谷の金戒光明寺、あるいは地続きの真如堂を横切れば、近道になる。
京の街路が、遍く正しく経緯に沿うのは、鴨川まで。左京に入れば、都の日出を画す東山の峰々が迫り、複雑に傾斜する土地に従って、小路は止む無く曲折する。殊に吉田山を擁する京大周辺は、乱麻の如き錯綜ぶりだから、深夜の散歩よろしく、日毎に気儘な帰途を辿るのは、実験に疲れた後の楽しみでもあった。
その当時、黒谷界隈にお住まいの何軒かは、夜廻り代わりに飼い犬を放つ習があり。真夜中の静まり返った辻々を、闊歩する彼ら(主に柴犬系の雑種)に初めて出遭った時は、政令指定都市とは思えぬ鄙びた長閑さに、些かならず驚いた。
しかし、何れも良く躾けられた様子で、道で行き合うだけなら、人にも犬にも吠え付くことなど滅多に無い。各々、衛門府の衛士張りに、自分の持ち場をグルリと検分した後、粛々と家路につく忠犬ばかり。
私自身の嗜好は、断然“猫派”なのだけれど、懐いてくれるのは、むしろ犬の方が顕著で。何度か邂逅する内、とある一匹と懇意になった。彼の方は、私を匂いで覚えてくれたのだろうが、当方は勿論、名を教えて貰う訳にいかず。
ワンと吠える代わりに吐いていた、勇ましげな鼻息に因み「フンちゃん」なる愛称を奉った(夜行中、粗相をする不躾者だったからではない旨、申し添えておく)。
2014年5月23日金曜日
小さきけものへ
卯の花月の日射しに、新緑が眩しく映える、この季節。
“小さきもの”マニアにとりまして一番の旬は、何と言っても、仔猫!
今回ばかりは、“マイナー贔屓”に非ず。
ちゃんと、晩春の季語にもなってます。
高浜虚子の『スリツパを越えかねてゐる仔猫かな』
とか、さすがの“客観写生”!超絶萌えますわ〜vvv
とは言え現状、ペット不可のマンション住まいな拙宅。
猫神様に憑かれた好かれた“土浦の小父ちゃん”や、“名古屋の小母さん”のお宅で、
スクスク育つ“小さきけもの”達の近況を拝見し、日毎夜毎に蕩けております次第。
にしても各方面から、持ち込まれたり押し付けられたり。
ひょんな所で思いも掛けぬ、遭遇を遂げてしまったり。
知ってしまった以上、放置する訳にも行かず。毎年のように、乳飲み仔の哺育・里親捜しに奔走なさってる、全国の“小父ちゃん”や“小母ちゃん”には誠に頭が下がります(あ、お兄さん・お姉さんも、居てはると思いますぇw)。
拙宅の相方も、職場で校舎建て替え工事なぞに合わせ、棲み着いてしまった野良猫の、捕獲・避妊(所謂“地域猫”化ですな)・里親捜しに腐心してた折もございまして。自治体からの去勢手術支援を利用出来たのは、幸いでしたが。
保護された全ての仔猫・成猫に、温かいご家庭との幸せな出逢いがありますよう、
心からお祈り申し上げております。
“小さきもの”マニアにとりまして一番の旬は、何と言っても、仔猫!
今回ばかりは、“マイナー贔屓”に非ず。
ちゃんと、晩春の季語にもなってます。
高浜虚子の『スリツパを越えかねてゐる仔猫かな』
とか、さすがの“客観写生”!超絶萌えますわ〜vvv
とは言え現状、ペット不可のマンション住まいな拙宅。
猫神様に
スクスク育つ“小さきけもの”達の近況を拝見し、日毎夜毎に蕩けております次第。
にしても各方面から、持ち込まれたり押し付けられたり。
ひょんな所で思いも掛けぬ、遭遇を遂げてしまったり。
知ってしまった以上、放置する訳にも行かず。毎年のように、乳飲み仔の哺育・里親捜しに奔走なさってる、全国の“小父ちゃん”や“小母ちゃん”には誠に頭が下がります(あ、お兄さん・お姉さんも、居てはると思いますぇw)。
拙宅の相方も、職場で校舎建て替え工事なぞに合わせ、棲み着いてしまった野良猫の、捕獲・避妊(所謂“地域猫”化ですな)・里親捜しに腐心してた折もございまして。自治体からの去勢手術支援を利用出来たのは、幸いでしたが。
保護された全ての仔猫・成猫に、温かいご家庭との幸せな出逢いがありますよう、
心からお祈り申し上げております。
2014年5月21日水曜日
しませんが、それで?
旧知の女性が、なにやら煮詰まっておられる、と聞き及び……
何年か前まで、詩的な創作漫画やマイナー指向な旅行記の、“薄い本”を自主制作していた、広義の“お嬢様”(狭義の腐女子には非ずw)。なので、ひとまずCOMITIA 108へ、ご一緒しませんかとお誘いしてみる。
めっきりご無沙汰してた小母ちゃんの、唐突な勧誘はお節介以外の何物でもなく。
さぞかし面食らっただろう、と危ぶんだが、嬉しい事に快く応じて戴けた。
手に入れたばかりの一眼レフを、レイヤーさん目当てでご持参下さった件は、ご期待に添えず面目無かったけれど(コスプレ禁止のイベントが有るとは「思いも寄らなかった」そうで)。「刺激になりました♪」とのご感想を戴けたのは、誠に幸い。
実は、会場を見て廻ってた時間より、その後、カフェで喋ってた方が、長かったんですけどねw
彼女の屈託は、さして気の進まぬ儘、されど律儀に“婚活”を続けている事情、と入れ知恵されていた。会うのは数年振り、しかも、サシで話すのは初めて。でも、自然体で接して下さるのに勇気を得て、小母ちゃんは遠慮無く、要点に踏み込みます。
思いっ切り、細部を端折らせて戴けば。
「伴侶が欲しい」と言うよりも、「子どもが欲しい」ゆえの“婚活”である気配。
では何故、子どもを産みたいと欲するのか?
際だって理知的、且つ自身の“輪郭”を、十代の頃から明確に意識出来ていた彼女。なのに真っ先に挙げたのは、「Kさんが『子ども産むと若返るよ〜』と仰るので」との理由。厄介な事に、煮詰まってる、との情報提供者の弁は、大袈裟じゃなかった。
Kさん即ち、不惑を過ぎて元気に第二子を産んだ元同僚は、私も良く存じ上げている。溌剌として楽天的、裏表のないKさんの口癖は、屈託を抱えた彼女にとって、確かに頼もしく響くだろう。元同僚の持論には、激しく同意。
とは言え、ここは本音を引き出したい。
少々、意地が悪いけれど。三十路はじめに第一子を産んだ私が、妊娠中、悪阻(停滞していた代謝が、急速に亢進する余波)や腰痛に悩んだ(165 cmを超える身長で膨張し続ける腹部を支えるには、背筋・腹筋を鍛えておくべき)話なぞ振ってみる。
更に話頭が、Kさんのご子息達や拙宅の娘、それぞれの育児・教育にも及んだ所で、彼女の真意が徐々に浮かび上がって来た。曰く「自分が産んだ子どもなら、全てに於いて『可愛い』に違いない」と。
語弊を怖れずに言えば「無償の愛を捧げる対象が欲しい」みたいな?
しかし、己の内なる母性本能への、“美しい誤解”ではなかろうか……
「いや。Kさんも私も、子どもがやらかしちゃった時は、心底、憎たらしい!と思ってるけど?」と、敢えて冷や水をぶっ掛けるよな、ツッコミを入れてやれば。案の定「えっ!そうなんですか?」と真顔で驚かれた。
うーん。
理想を夢見る彼女の純心も、健気で尊く“うつくしきもの”ではあるけれど……
結婚にせよ。育児にせよ。生きて在る人間を対象とする営みは、綺麗な物も汚い物も一緒くたになっちゃう、日々の“生活”に他ならないし。理想どころか意想もしなかった事件が、勃発するのは当然。憎たらしい!と感じるのも止む無し、なんですが。
で、それを乗り越える“覚悟”の源泉は、きっと、愛でも本能でもなく。
裏も表も。伴侶となる人の全てを知った上で、彼と一緒に
母性を行使してみたい、という迂闊にして純粋な、好奇心。
言い替えれば、人間にしか発揮し得ない高度なメタ認知能。
“うつくしき”無償の愛を注ぐ対象は、妄想の裡に留めておく方が、リアルな世界を平和に保つコツwてな事は、広義の“お嬢様”なれば御承知の通り。
己の萌えと滾りが駆動する、好奇心という
絶大なる“力”が発動しようとしない限りは。
「結婚しませんが、それで?」
「出産しませんが、それで?」
なんて、気後れすること一切無しに。自らの希望するまま、“産む性”を行使しない、という選択も、自然体で出来る世の中にしたいんですけどね。
何年か前まで、詩的な創作漫画やマイナー指向な旅行記の、“薄い本”を自主制作していた、広義の“お嬢様”(狭義の腐女子には非ずw)。なので、ひとまずCOMITIA 108へ、ご一緒しませんかとお誘いしてみる。
めっきりご無沙汰してた小母ちゃんの、唐突な勧誘はお節介以外の何物でもなく。
さぞかし面食らっただろう、と危ぶんだが、嬉しい事に快く応じて戴けた。
手に入れたばかりの一眼レフを、レイヤーさん目当てでご持参下さった件は、ご期待に添えず面目無かったけれど(コスプレ禁止のイベントが有るとは「思いも寄らなかった」そうで)。「刺激になりました♪」とのご感想を戴けたのは、誠に幸い。
実は、会場を見て廻ってた時間より、その後、カフェで喋ってた方が、長かったんですけどねw
彼女の屈託は、さして気の進まぬ儘、されど律儀に“婚活”を続けている事情、と入れ知恵されていた。会うのは数年振り、しかも、サシで話すのは初めて。でも、自然体で接して下さるのに勇気を得て、小母ちゃんは遠慮無く、要点に踏み込みます。
思いっ切り、細部を端折らせて戴けば。
「伴侶が欲しい」と言うよりも、「子どもが欲しい」ゆえの“婚活”である気配。
では何故、子どもを産みたいと欲するのか?
際だって理知的、且つ自身の“輪郭”を、十代の頃から明確に意識出来ていた彼女。なのに真っ先に挙げたのは、「Kさんが『子ども産むと若返るよ〜』と仰るので」との理由。厄介な事に、煮詰まってる、との情報提供者の弁は、大袈裟じゃなかった。
Kさん即ち、不惑を過ぎて元気に第二子を産んだ元同僚は、私も良く存じ上げている。溌剌として楽天的、裏表のないKさんの口癖は、屈託を抱えた彼女にとって、確かに頼もしく響くだろう。元同僚の持論には、激しく同意。
とは言え、ここは本音を引き出したい。
少々、意地が悪いけれど。三十路はじめに第一子を産んだ私が、妊娠中、悪阻(停滞していた代謝が、急速に亢進する余波)や腰痛に悩んだ(165 cmを超える身長で膨張し続ける腹部を支えるには、背筋・腹筋を鍛えておくべき)話なぞ振ってみる。
更に話頭が、Kさんのご子息達や拙宅の娘、それぞれの育児・教育にも及んだ所で、彼女の真意が徐々に浮かび上がって来た。曰く「自分が産んだ子どもなら、全てに於いて『可愛い』に違いない」と。
語弊を怖れずに言えば「無償の愛を捧げる対象が欲しい」みたいな?
しかし、己の内なる母性本能への、“美しい誤解”ではなかろうか……
「いや。Kさんも私も、子どもがやらかしちゃった時は、心底、憎たらしい!と思ってるけど?」と、敢えて冷や水をぶっ掛けるよな、ツッコミを入れてやれば。案の定「えっ!そうなんですか?」と真顔で驚かれた。
うーん。
理想を夢見る彼女の純心も、健気で尊く“うつくしきもの”ではあるけれど……
結婚にせよ。育児にせよ。生きて在る人間を対象とする営みは、綺麗な物も汚い物も一緒くたになっちゃう、日々の“生活”に他ならないし。理想どころか意想もしなかった事件が、勃発するのは当然。憎たらしい!と感じるのも止む無し、なんですが。
で、それを乗り越える“覚悟”の源泉は、きっと、愛でも本能でもなく。
裏も表も。伴侶となる人の全てを知った上で、彼と一緒に
母性を行使してみたい、という迂闊にして純粋な、好奇心。
言い替えれば、人間にしか発揮し得ない高度なメタ認知能。
“うつくしき”無償の愛を注ぐ対象は、妄想の裡に留めておく方が、リアルな世界を平和に保つコツwてな事は、広義の“お嬢様”なれば御承知の通り。
己の萌えと滾りが駆動する、好奇心という
絶大なる“力”が発動しようとしない限りは。
「結婚しませんが、それで?」
「出産しませんが、それで?」
なんて、気後れすること一切無しに。自らの希望するまま、“産む性”を行使しない、という選択も、自然体で出来る世の中にしたいんですけどね。
2014年5月13日火曜日
してますが、なにか?
11日の日曜は、「母の日」でしたね。
と言っても特別な事は、な〜んにもしないのですが。精々、娘が初めて描いてくれた(てか、保育園で描かされたw)「おかあさん、ありがとう」の絵……額装に見立てた色画用紙の台紙に、焼き鶏と枝豆が描かれてたっけ……と、懐かしむ程度。
あ、いたんですよ〜。拙宅にも、“うつくしきもの”が。
すっかりデカくなって、生意気ばかり言う、小憎らしいヤツになっちゃいましたけど。たとえ友達が、お花やらリボンやらケーキやら、可愛いらしいものを描いてても、「ウチの母、好物は焼き鶏と枝豆ですが、なにか?」てな調子は健在です。
あとは毎年恒例の、「母親指標~お母さんにやさしい国ランキング~ (Mother’s Index)」を一応、チェック。
個人的には、ボチボチ“お母さん”も卒業だなぁ(てか、早く卒業させてw)と思ってますが、一人産んでみた子も偶々、“産む性”で。彼女も将来、“お母さん”になる可能性があるわけだし。
もちろん“小さきもの”マニアとしても、無関心にはなれません。
総合ランキングを概観すると……
フィンランド・ノルウェイ・スウェーデンの北欧3ヶ国が上位を占めてます。
あ、この指標は『1)妊産婦死亡の生涯リスク、2)5歳未満児の死亡率、3)公教育の在籍年数、4)国民1人あたりの所得、5)女性議員の割合、 の5つの指標を基に、保健・栄養、教育、経済、政治への女性参加を総合的に勘案して算出』されてますんで。
人口密度の低さゆえに、高度な福祉国家&女性の社会進出を、徹底推進してきた彼の国々が、上位常連なのは誠に道理。
で、我が国は『一昨年に続き、今年も順位を1つ下げて32位』、そして『先進7カ国(G7)の中でも最下位』なわけです。上記『5つの指標』の1)〜4)については、上位の国々に何ら引けを取らない筈なんですが、5)すなわち『政治への女性参加』がホント低レベルで、足を引っ張っているらしい。
調査したNGOの解説に拠れば、『女性の政治への参加の指標となる女性議員の割合が昨年の11.3%よりも更に少ない10.8%』で、『フィンランドの42.5%から大きな開きがあるだけでなく、最下位ソマリアの13.8%よりも低い数字』だそうで。
女性議員の割合は、あくまでも算出の指標に過ぎないけれど。現に、妊娠・子育て真っ最中の“お母さん”達が実感してる、この国の『お母さんにやさしくない度』を、如実に象徴してますよねぇ。
妊娠・子育てを取り巻く制度は、小手先の改正を繰り返しつつ、ジリジリ改善はしてますが。何より“産んでもらった性”である筈の男性、特に政治・経済の実権を握ってる層は、大多数が未だに女性の事を、“産ませる性”、“育てさせる性”として見てますから。
主婦が家に籠もって出産・育児に専念してた時代と、本質的に変わってないし。
ちなみに私自身は、31位だったアメリカ合衆国で、出産しました。つまり彼の国も、『先進7カ国(G7)の中でも最下位』を日本と争ってるわけで。あちらは貧富の差が大きく、公的福祉がお粗末であるがゆえ、『5つの指標』の1)〜4)が宜しくないのだと拝察。
実際の経験から言っても、妊娠・出産は健康保険適用だったものの、無痛分娩が基本かつ正常分娩なら24時間で退院(翌年、48時間に延長)。8週間の産後休暇中、給与は全額支給だったけれど、公的保育は低収入家庭が対象で、事実上、利用不可。なので幼稚園に入学するまでは、ベビーシッター頼み、てな調子。
私自身はお陰様で、産前・産後とも健康上の問題が無かったため、予定日前日(金曜)まで通常勤務。親孝行な事に、その週末の日曜深夜、陣痛が始まってくれまして。月曜未明に入院→月曜午後に分娩→火曜午後に退院……で、8週間後の火曜から職場に戻ると。結果的に産前休暇(制度上は無かったので、普通の休暇と同じ扱い)を取らずに済み、極めてスマートな(?)出産スケジュールでした。
自助努力を厳しく迫る、“自由の国”らしい状況でしたな〜。
でも、妊婦・子連れに対する眼差しは、年齢・性別を問わず温かでしたよ〜。見知らぬ人でも、居合わせたら絶対、声を掛けてくれたし。路線バスで元ヒッピーて感じの爺さんが、赤ん坊あやしてくれた時は、ちょっと引きましたけどw
“移民の国”でもあるから、その地で生まれた子どもは、国の将来を担ってくれる国民、って意識なんだなぁと実感。
数少ない女性議員の一人を、これ見よがしに、少子化対策担当大臣に任命するのも、結構ですが。
「妊娠してますが、なにか?」
「子育てしてますが、なにか?」
なんて、身構えること一切無しに。どんな女性でも自らの希望するまま、“産む性”として生きられる世の中に、したいですよね。
と言っても特別な事は、な〜んにもしないのですが。精々、娘が初めて描いてくれた(てか、保育園で描かされたw)「おかあさん、ありがとう」の絵……額装に見立てた色画用紙の台紙に、焼き鶏と枝豆が描かれてたっけ……と、懐かしむ程度。
あ、いたんですよ〜。拙宅にも、“うつくしきもの”が。
すっかりデカくなって、生意気ばかり言う、小憎らしいヤツになっちゃいましたけど。たとえ友達が、お花やらリボンやらケーキやら、可愛いらしいものを描いてても、「ウチの母、好物は焼き鶏と枝豆ですが、なにか?」てな調子は健在です。
あとは毎年恒例の、「母親指標~お母さんにやさしい国ランキング~ (Mother’s Index)」を一応、チェック。
個人的には、ボチボチ“お母さん”も卒業だなぁ(てか、早く卒業させてw)と思ってますが、一人産んでみた子も偶々、“産む性”で。彼女も将来、“お母さん”になる可能性があるわけだし。
もちろん“小さきもの”マニアとしても、無関心にはなれません。
総合ランキングを概観すると……
フィンランド・ノルウェイ・スウェーデンの北欧3ヶ国が上位を占めてます。
あ、この指標は『1)妊産婦死亡の生涯リスク、2)5歳未満児の死亡率、3)公教育の在籍年数、4)国民1人あたりの所得、5)女性議員の割合、 の5つの指標を基に、保健・栄養、教育、経済、政治への女性参加を総合的に勘案して算出』されてますんで。
人口密度の低さゆえに、高度な福祉国家&女性の社会進出を、徹底推進してきた彼の国々が、上位常連なのは誠に道理。
で、我が国は『一昨年に続き、今年も順位を1つ下げて32位』、そして『先進7カ国(G7)の中でも最下位』なわけです。上記『5つの指標』の1)〜4)については、上位の国々に何ら引けを取らない筈なんですが、5)すなわち『政治への女性参加』がホント低レベルで、足を引っ張っているらしい。
調査したNGOの解説に拠れば、『女性の政治への参加の指標となる女性議員の割合が昨年の11.3%よりも更に少ない10.8%』で、『フィンランドの42.5%から大きな開きがあるだけでなく、最下位ソマリアの13.8%よりも低い数字』だそうで。
女性議員の割合は、あくまでも算出の指標に過ぎないけれど。現に、妊娠・子育て真っ最中の“お母さん”達が実感してる、この国の『お母さんにやさしくない度』を、如実に象徴してますよねぇ。
妊娠・子育てを取り巻く制度は、小手先の改正を繰り返しつつ、ジリジリ改善はしてますが。何より“産んでもらった性”である筈の男性、特に政治・経済の実権を握ってる層は、大多数が未だに女性の事を、“産ませる性”、“育てさせる性”として見てますから。
主婦が家に籠もって出産・育児に専念してた時代と、本質的に変わってないし。
ちなみに私自身は、31位だったアメリカ合衆国で、出産しました。つまり彼の国も、『先進7カ国(G7)の中でも最下位』を日本と争ってるわけで。あちらは貧富の差が大きく、公的福祉がお粗末であるがゆえ、『5つの指標』の1)〜4)が宜しくないのだと拝察。
実際の経験から言っても、妊娠・出産は健康保険適用だったものの、無痛分娩が基本かつ正常分娩なら24時間で退院(翌年、48時間に延長)。8週間の産後休暇中、給与は全額支給だったけれど、公的保育は低収入家庭が対象で、事実上、利用不可。なので幼稚園に入学するまでは、ベビーシッター頼み、てな調子。
私自身はお陰様で、産前・産後とも健康上の問題が無かったため、予定日前日(金曜)まで通常勤務。親孝行な事に、その週末の日曜深夜、陣痛が始まってくれまして。月曜未明に入院→月曜午後に分娩→火曜午後に退院……で、8週間後の火曜から職場に戻ると。結果的に産前休暇(制度上は無かったので、普通の休暇と同じ扱い)を取らずに済み、極めてスマートな(?)出産スケジュールでした。
自助努力を厳しく迫る、“自由の国”らしい状況でしたな〜。
でも、妊婦・子連れに対する眼差しは、年齢・性別を問わず温かでしたよ〜。見知らぬ人でも、居合わせたら絶対、声を掛けてくれたし。路線バスで元ヒッピーて感じの爺さんが、赤ん坊あやしてくれた時は、ちょっと引きましたけどw
“移民の国”でもあるから、その地で生まれた子どもは、国の将来を担ってくれる国民、って意識なんだなぁと実感。
数少ない女性議員の一人を、これ見よがしに、少子化対策担当大臣に任命するのも、結構ですが。
「妊娠してますが、なにか?」
「子育てしてますが、なにか?」
なんて、身構えること一切無しに。どんな女性でも自らの希望するまま、“産む性”として生きられる世の中に、したいですよね。
2014年4月13日日曜日
うつくしきもの
『なにもなにも、小さきものは、皆うつくし』
千年以上前、この至言を以て、“小さきもの”達への愛を、熱く表明して下さった
先達が、“うつくしきもの”(現代語では、可愛らしいもの)を綿々と綴った段。
幾度も繰り返し(さっき数えてみたら5回も!)、その仕草を様々に描出しては、
『うつくし』『らうたし(今で言えば、愛おしい)』と、激しく“萌え”を滾らせて
らっしゃるのが、『ちご』すなわち、乳飲み児=赤ん坊だったりする。
他にも『雀の子』や『鶏の雛』、子供であれば『大きにはあらぬ殿上童』とか
『八つ、九つ、十ばかりなどの男子』も(正に“ショタ”ですね)挙げておられるが。
清少納言こと諾子(なぎこ)様には、赤ん坊が一番の萌えポイントだったらしい。
個人的にも、激しく同意!
矮小なくせに、標準サイズのものと全く同じ性状を一人前に備えてる点こそが、
“小さきもの”達が『かわいい〜vvv』という情動を著しく刺激する所以だと思うし。
成人身長の1/4〜1/3、体重は1/25〜1/10くらい。なのに精緻を極めた再現性!(違)
しかも、いっちょまえに“意志”を持ってて、勝手に動き回っちゃったりもする。
更に、“マイナー贔屓”を全開にすれば、赤ん坊の中でも、新生児こそ一押し!
いやいや。自覚しておりますよ〜。たいへんマニアックな嗜好である事は。
特に分娩直後は、羊水でふやけちゃってプヨプヨした感じだし。眼が開いても
視力が出てないせいもあって、寄り目になっちゃったり。写真を何枚撮っても、
変顔だし。誰もが『かわいい〜vvv』と反応できるビジュアルじゃないですよね。
でも、ホラ。手指をよ〜く御覧になってみて下さい。
桜貝を薄く削り出したような、繊細にして精緻な爪が、1本に1枚ずつ付いてて。
関節にも、あなたの指とソックリな皺が、キチンと律儀に刻んであるでしょう?
誰が拵えたものでもなく。
たった一つの、細胞から。
いまだ、ヒトの手では再現できていない、奇跡の御業が。
けれど、ヒトの胎内で天然自然に起きた、生命の営為が。
ひたすらに尊く健気で……心の奥に『うつくし』という情動を喚起しませんか?
しかし、全体像に目を遣れば、正直言ってシュールで……正にギャップ萌え!
そして、新生児は生後28日未満まで。生まれてから4週間の“期間限定”という
レア感も、“小さきもの”マニアの心を、イイ感じでくすぐってくれるのです。
生まれたばかりの赤ちゃんを迎えた御家族は、大きな大きな喜びと一緒に、
かけがえのない大切な、けれど小さくてか弱い生命を、守り育てる重責で、
きっと、大きな大きな不安も、感じていることでしょう。
でも、大丈夫。その不安は……
地球に、ヒトという生物が誕生して以来、連綿と感じ続けて来た気持ち。
千年以上前にも、『うつくし』『らうたし』と綴られた気持ちですから。
病院の待合室や、お買い物の途中。
久し振りに出た街角や、電車の中。
赤ちゃんを笑顔で見遣りつつ、『かわいい〜vvv』と“萌え”を滾らせてる誰かに
出遭ったら。御家族の不安も、思い切って、ちょっぴり打ち明けてみて下さい。
我らが“小さきもの”マニアの同志諸氏は、きっと、心から気遣ってくれる筈です。
千年以上前、この至言を以て、“小さきもの”達への愛を、熱く表明して下さった
先達が、“うつくしきもの”(現代語では、可愛らしいもの)を綿々と綴った段。
幾度も繰り返し(さっき数えてみたら5回も!)、その仕草を様々に描出しては、
『うつくし』『らうたし(今で言えば、愛おしい)』と、激しく“萌え”を滾らせて
らっしゃるのが、『ちご』すなわち、乳飲み児=赤ん坊だったりする。
他にも『雀の子』や『鶏の雛』、子供であれば『大きにはあらぬ殿上童』とか
『八つ、九つ、十ばかりなどの男子』も(正に“ショタ”ですね)挙げておられるが。
清少納言こと諾子(なぎこ)様には、赤ん坊が一番の萌えポイントだったらしい。
個人的にも、激しく同意!
矮小なくせに、標準サイズのものと全く同じ性状を一人前に備えてる点こそが、
“小さきもの”達が『かわいい〜vvv』という情動を著しく刺激する所以だと思うし。
成人身長の1/4〜1/3、体重は1/25〜1/10くらい。なのに精緻を極めた再現性!(違)
しかも、いっちょまえに“意志”を持ってて、勝手に動き回っちゃったりもする。
更に、“マイナー贔屓”を全開にすれば、赤ん坊の中でも、新生児こそ一押し!
いやいや。自覚しておりますよ〜。たいへんマニアックな嗜好である事は。
特に分娩直後は、羊水でふやけちゃってプヨプヨした感じだし。眼が開いても
視力が出てないせいもあって、寄り目になっちゃったり。写真を何枚撮っても、
変顔だし。誰もが『かわいい〜vvv』と反応できるビジュアルじゃないですよね。
でも、ホラ。手指をよ〜く御覧になってみて下さい。
桜貝を薄く削り出したような、繊細にして精緻な爪が、1本に1枚ずつ付いてて。
関節にも、あなたの指とソックリな皺が、キチンと律儀に刻んであるでしょう?
誰が拵えたものでもなく。
たった一つの、細胞から。
いまだ、ヒトの手では再現できていない、奇跡の御業が。
けれど、ヒトの胎内で天然自然に起きた、生命の営為が。
ひたすらに尊く健気で……心の奥に『うつくし』という情動を喚起しませんか?
しかし、全体像に目を遣れば、正直言ってシュールで……正にギャップ萌え!
そして、新生児は生後28日未満まで。生まれてから4週間の“期間限定”という
レア感も、“小さきもの”マニアの心を、イイ感じでくすぐってくれるのです。
生まれたばかりの赤ちゃんを迎えた御家族は、大きな大きな喜びと一緒に、
かけがえのない大切な、けれど小さくてか弱い生命を、守り育てる重責で、
きっと、大きな大きな不安も、感じていることでしょう。
でも、大丈夫。その不安は……
地球に、ヒトという生物が誕生して以来、連綿と感じ続けて来た気持ち。
千年以上前にも、『うつくし』『らうたし』と綴られた気持ちですから。
病院の待合室や、お買い物の途中。
久し振りに出た街角や、電車の中。
赤ちゃんを笑顔で見遣りつつ、『かわいい〜vvv』と“萌え”を滾らせてる誰かに
出遭ったら。御家族の不安も、思い切って、ちょっぴり打ち明けてみて下さい。
我らが“小さきもの”マニアの同志諸氏は、きっと、心から気遣ってくれる筈です。
2014年3月22日土曜日
小さきものは
『なにもなにも、小さきものは、皆うつくし』
至言でございますなぁ……
千年以上前、この名文を書き綴った御方は、直前に
『雛の調度。蓮の浮葉のいと小さきを、池より取り上げたる。葵のいと小さき』
と実例を併記しておられますが、いずれも激しく同意。
殊に『蓮の浮葉のいと小さき』は、個人的萌えポイントだったり。
矮小なくせに、標準サイズのものと全く同じ性状を一人前に備えてる所が
誠に健気で……『可愛い!』という情動を著しく刺激する所以かと。
現代日本の今の季節ならば、何と言っても、芽キャベツが一押し!
って、もはや完全に、“マイナー贔屓”の嗜好全開ですけどw
普通のキャベツより、これほど矮小!なのに、精緻を極めた再現性!(違)
しかも、キャベツの滋味を凝縮した美味しさ!でありながら、
地球上の植物とは思えぬシュールな姿は、正にギャップ萌え!
日本では9割を静岡県(しかもJA遠州夢咲のみで67%のシェア)で生産してたり、
収穫時期が11月中旬から3月いっぱいに限られてたりするレア感も、
“小さきもの”マニアの心を、イイ感じでくすぐってくれます。
今年の旬は終わりつつありますが、生産者の皆様に感謝を捧げながら、
来期もまた、いろいろ美味しく戴きたい……
と早くも想いを馳せてしまうほど、誠に健気で可愛い野菜です。
至言でございますなぁ……
千年以上前、この名文を書き綴った御方は、直前に
『雛の調度。蓮の浮葉のいと小さきを、池より取り上げたる。葵のいと小さき』
と実例を併記しておられますが、いずれも激しく同意。
殊に『蓮の浮葉のいと小さき』は、個人的萌えポイントだったり。
矮小なくせに、標準サイズのものと全く同じ性状を一人前に備えてる所が
誠に健気で……『可愛い!』という情動を著しく刺激する所以かと。
現代日本の今の季節ならば、何と言っても、芽キャベツが一押し!
って、もはや完全に、“マイナー贔屓”の嗜好全開ですけどw
普通のキャベツより、これほど矮小!なのに、精緻を極めた再現性!(違)
しかも、キャベツの滋味を凝縮した美味しさ!でありながら、
地球上の植物とは思えぬシュールな姿は、正にギャップ萌え!
日本では9割を静岡県(しかもJA遠州夢咲のみで67%のシェア)で生産してたり、
収穫時期が11月中旬から3月いっぱいに限られてたりするレア感も、
“小さきもの”マニアの心を、イイ感じでくすぐってくれます。
今年の旬は終わりつつありますが、生産者の皆様に感謝を捧げながら、
来期もまた、いろいろ美味しく戴きたい……
と早くも想いを馳せてしまうほど、誠に健気で可愛い野菜です。
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