2014年9月15日月曜日

奇譚の日常【追補】

今月は、長年愛おしく拝読しているコミックスの、単行本が続々発売!
絶賛欣喜雀躍中ですw

以前、文化庁メディア芸術祭 優秀賞を祝して御紹介させて戴いた、『それでも町は廻っている』の第13巻は、約9ヶ月ぶりの新刊! 

とは言え9巻以降、単行本の発行ペースが、概ね年に一回となってましたから。
今年二度目の新刊は、誠に有り難い慶事。

そして先日、Google+共有させて戴いた『シャーリー』第2巻に至っては、なんと11年と6ヶ月ぶりの新刊です! 

作者の森薫氏は、第1巻の「あとがき(&いいわけ)ちゃんちゃらマンガ」で、
『(前略)シャーリーは もう少し 考えていた事が あるので』
『いつかかけたら いいものです』と、述懐して居られましたが。

『いつか』の実現に、11年半掛かろうと。次巻発売が、更に10年後となろうと。
愛読者たるもの、生命ある限りお慕いして参ります所存。単行本を拙宅へお迎えする作品につきましては、そんな覚悟で臨ませて戴いております。

で、Amazonさんへ発注しながら、気付いたんです。
“一緒に購入されている商品”として、『シャーリー』と『それ町』が並んでる事に!

かたや、しっかり者の(作者の『変なスイッチ』が入る)『13才少女メイド!!』
かたや、探偵志望&ツッコミどころ満載な『メイド喫茶でバイト中の女子高生』

共通点はなんだろう?と考え込む事、暫時。
(いや、考える必要無いし。“メイド”だから。というツッコミは、謹んで却下w)

で、“奇譚の日常”なのかなぁ……と気付いたんです。

実は、13歳の少女が新聞の求人広告だけを頼りに、保証人も紹介状も無くメイドとして雇って貰えた事、そして男爵の後妻に相応しいほど『いい家のおじょうさん』が、独身のままカフェの店主として自活している事が、そもそもの奇譚であり。

実は、舞台になってる下町商店街も、メイド喫茶も、学校も、主人公も、友達も、幼馴染みも、先輩も、弟妹も、近所の大人達も、『ドラえもん』の世界を想わせる理想の平凡が、時系列シャッフルに秘やかな懐旧を込めて描かれた奇譚であり。

で、“奇譚の日常”を描いたマンガを愛する諸姉諸兄であれば、必ずやお気に召すこと請け合いなのが、『書生葛木信二郎の日常』なのです!てのが、実は本日の結論。

そして、副題を『黒髭荘奇譚』と銘打った本作が、“日常の奇譚”を如何に活写しているのか?  ついでに、果たして“メイド”な萌えポイントは、何処にあるのか? 

その妙味の解題は、次回を乞うご期待!!! という次第で……
筆者も予想だにしなかった、レビュウ連載スタートですw

>>第2回『日常の奇譚』を読む


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