今回は、タイトルからして“出オチ”ですけどw
いやぁ、第1巻読んだ時から、ず〜〜〜っと気になってたんですよねぇ。
(“八軒くん”て、メッチャ誰かに似てるんやけど……誰やったかなぁ?)
んで『人にかまって損するタイプ (by 駒場一郎)』なトコが激しく宮澤賢治!と腑に落ちたのは、『それ町』第13巻の第104話「暗黒卓球少女」からの“伏線回収”繋がりで、第9巻の第71話「歩く鳥」を復習中。
『サザンクロスでも石炭袋でも降りませんから』と(自宅玄関先でウッカリ降りそうになった挙げ句、すったもんだで運良く戻って来られたくせに)宣言してる丸子商店街の“カムパネルラ”こと嵐山歩鳥嬢が、南第3中学の“ジョバンニ”へ向かって『だって文学少女ですもん』と喜色満面で言い継ぐ場面だったり。
とは言え、作者・荒川 弘氏は、蝦夷地の由緒正しき『百姓貴族』にお生まれ。
岩手・花巻の質屋兼古着屋に生まれた『石こ賢さん』が描く、叙情豊かな幻想譚とは一線を画し、超絶リアルな『イーハトーブ』への道程が『銀の匙 Silver Spoon』第12巻で怒濤の如き展開を見せるのは、理の当然です。
だって八軒くん自身の『イーハトーブ』は、全97話にして単行本「11と9分の1」巻分を費やし、ガッツリ描かれた超絶濃密な高校1年生の春夏秋冬を経て、これ以上無いってくらいバッチリ明確になってるんですもん。
出資者候補の八軒 数正氏からは、渾身の企画書を『迅速に処理』されてますがw
父親として『本気には本気で返す』という想いがあってこそ。『人の夢を否定しない人間に、俺はなりたい』という“理想”を『自分の意思だ!!』と覚悟した、その意気や良し。それを『無謀な挑戦』として潰えさせたくない故の、親心ですもん。
Amazonさんのカスタマーレビューでは、急展開を惜しむ読者様が、けっこうな割合で“違和感”を訴えて居られる様子ですけど。憚りながら、“親心”の有り様を絶賛満喫中(泣)な視点で拝読しておりますと、「そう!そう!! 高2から高3て、メチャメチャあっという間やったわ〜!!!」とひたすら激しく同意!なのです。
時に全く台詞の無い走馬燈の如き急展開にしても、エゾノー祭で馬術部見て
『めっちゃ心震えた』から入学しちゃった彼女の名さえ記されてない件にしても。
必ずや、痺れるくらい超絶カッコイイ“伏線回収”を魅せて下さると、『ハガレン』以来の圧倒的な親近感と絶対的な信頼感が全く揺らがない所以は、7月末にも記事に致しました通り、“百姓の血”、中でも最強の“開拓農民の血”で描いてやるぜ!って覚悟が、相も変わらず全てのページからガッツリ伝わって来るから。
発刊予定は、鬼が笑うとも謂われる来年ですが。
続く第13巻では期待に違わぬ、八軒くんの『イーハトーブ』と荒川さんの“漫画描きの血”を、バッチリ読ませて下さるものと絶賛待機させて戴きます!
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