『下書き』が10件以上溜まってるのに、どれ一つ記事に仕上がってくれないのは、“在庫”が足りない所為!と開き直って、補充中。
然りながら、自宅警備員な(家事の手を抜きまくってて、主婦を名乗るのは烏滸がましいw)現状ゆえ、一次元・二次元とも、サブカル情報の入手は専らネットを頼る事に。以前の記事で触れた文化庁メディア芸術祭は、審査委員会推薦作品を含め、大いに参照させて戴いてます。
今、特に気になってるマンガは、昨年度優秀賞の『昭和元禄落語心中』と、推薦作品だった『イノサン』。
テイストがまるで違う所が、画風・作風不問のスレた読み手たる面目躍如。ですが、“ネタバレ”を喧しく指弾する輩が跋扈する昨今、ネタどころかオチさえ周知の噺を、如何に物語るかが技芸となる落語家、あるいは、スジが何冊もの書籍に上梓されている、世界で一番名の知られた死刑執行人を、敢えて主人公に据えた描き手の気概が、興をそそるのです。
で、タイトルから既にして“ネタバレ”な前者、雲田はるこ氏の作は完結待ち。
試し読みでマンガとしての表現力の高さを充分拝見出来たのに、今すぐ既刊を読もうとしない所以は……例えばコマ割りの絵からテキストに書き下したとしても猶、物語それ自体に“読ませる力”があるのか……描き手の“語る力”すなわち、物語に対する俯瞰力がどれほどか?って所まで確認の上、拝読したいから。
それから、タイトルを一見しただけではイミフな後者、坂本眞一氏の作は(“innocent”の仏語読みですね)『歴史出典』になさってる『死刑執行人サンソン ― 国王ルイ十六世の首を刎ねた男』で、ひとまず予習中だったり。
“人生の折り返し点”を過ぎ、良く言えば用心深く、悪く言えば精神的なケチになっちゃった、イケずな小母ちゃんで誠に恐縮。
そして、如何に巧みなコマ割り・台詞運びであっても、息を呑むほど圧倒的な画力で描かれていても、“語る力”が物足りなければ手を出さない、因業なマンガ読みになってしまった原点……
『トーマの心臓』『11人いる!』の萩尾望都先生が、我らが世界へ帰って来て下さいました!
今月10日に発売された新作『AWAY -アウェイ-』第1巻は、大反響。日頃お世話になってるAmazonさんなぞ、発売2日目以降、慢性的な在庫払底が続き、早くも未読の新品が再販市場に出されてる(勿論、プレミア付きで)勘定高さに、感心したり呆れたり。
然れど、心づもりが整っております以上、小母ちゃんは慌てず騒がず。原案となさった小松左京御大の短編小説を、手当たり次第にSFを耽読していた遠い昔の朧な記憶へ尋ねつつ、重版出来にて在庫充分となった頃合いを見計い、おもむろに発注させて戴く所存です。
0 件のコメント:
コメントを投稿