2014年3月22日土曜日

小さきものは

『なにもなにも、小さきものは、皆うつくし』

至言でございますなぁ……

千年以上前、この名文を書き綴った御方は、直前に

『雛の調度。蓮の浮葉のいと小さきを、池より取り上げたる。葵のいと小さき』

と実例を併記しておられますが、いずれも激しく同意。
殊に『蓮の浮葉のいと小さき』は、個人的萌えポイントだったり。

矮小なくせに、標準サイズのものと全く同じ性状を一人前に備えてる所が
誠に健気で……『可愛い!』という情動を著しく刺激する所以かと。

現代日本の今の季節ならば、何と言っても、芽キャベツが一押し!
って、もはや完全に、“マイナー贔屓”の嗜好全開ですけどw

普通のキャベツより、これほど矮小!なのに、精緻を極めた再現性!(違)

しかも、キャベツの滋味を凝縮した美味しさ!でありながら、
地球上の植物とは思えぬシュールな姿は、正にギャップ萌え!

日本では9割を静岡県(しかもJA遠州夢咲のみで67%のシェア)で生産してたり、
収穫時期が11月中旬から3月いっぱいに限られてたりするレア感も、
“小さきもの”マニアの心を、イイ感じでくすぐってくれます。

今年の旬は終わりつつありますが、生産者の皆様に感謝を捧げながら、
来期もまた、いろいろ美味しく戴きたい……
と早くも想いを馳せてしまうほど、誠に健気で可愛い野菜です。


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