2015年1月1日木曜日

初春の中国緑茶

ついに! とうとう緑茶にも! 手を出してしまいました……orz

あ、日本茶じゃなくて中国茶の方、ってタイトルにも書いてましたねw 中国緑茶の代表格は、摘んだ茶の葉を半日ほど天日に晒して青臭さを抜き、釜で煎って発酵を止めた上、揉捻して扁平な茶葉に仕上げた、龍井茶

とは言え、獅峰・虎跑・雲栖・梅家塢といった、本場・杭州市内の有名産地はお値段が素晴らしすぎて、初心者且つ小心者の私に、手を出す勇気はなく。お隣の紹興市新昌県大佛で産した「大佛龍井茶」から、入門させて戴くことに。

横濱中華街の中国茶専門店・悟空の「大佛龍井茶」
初心者でも安心v の懇切丁寧な解説付き
お湯を注ぎ足して3〜4煎は楽しめますv
それでも20 gで¥700ほど、100 gに換算すれば¥3000を優に超えちゃうわけで!
茶処育ちの相方曰く、日本茶なら最上等・最高級の新茶が買える値段(ガクブル)

日本茶は茶葉の旨味を引き出す事に傾注し、全生産量の8割を「蒸し煎茶」が占める“一意専心”の世界。ですが、中国茶は広大な国土に在って、形状・香味・水色の多様性を追求し続けており、千種を超える銘茶が群雄割拠しているそうで。

殊に「明前」「雨前」と新茶の早さを競う緑茶、そしてビンテージが投機対象にさえなっているという黒茶には、手を出すまいと自重してたんですが……

とある二次小説を介してご結縁を戴いた、原典作者様御用達の茶荘に伺った折。わざわざ横浜まで来たんだからと、勢いで買っちゃったんですよね〜w

しかし、なかなか開封する勇気が持てぬまま、遂に年越し。せっかくの龍井を陳年茶にしてはもったいないので、元旦を言祝ぐべく賞味してみました!

モノの本によっては、60〜70℃のお湯で淹れるよう指示されてますが、まずはパッケージの解説どおり熱湯で。ホントは蓋碗を使いたい処ですが、先年、相方に蓋を割られてしまったため(シクシク)、長年愛用のやたら丈夫な景徳鎮製量産型ポットで。

隣の市で産したとは言え、龍井を冠した茶を淹れるには、些か邪道な方法。ですが、鷹揚を是とする大陸で生まれた緑茶なれば、馥郁たる香気に揺るぎ無く。一煎ごとに変わっていく風味・僅かずつ赤みを増す水色も、興趣深く楽しめました。

お茶請けにしたのは、焼いた餅やら、栗きんとんやら、練り切りやら。家族各々が所望した、日本のお正月ならではの好物でしたけど、拙宅的には違和感全く無しw

本年も些事にはこだわらず、美味しいものを、美味しいままに。
天衣無縫・自由闊達を旨として、賞味させて戴こうと存じます。

日本茶より浅い色味・平べったい形の、如何にも龍井らしい茶葉
緑豆を想わせる香ばしさがあり、“一心一葉”の大きさが
非常に良く揃っています。お値段に相応しい高級品と拝察v

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