だとすれば、我が子のひきこもりに悩む親御さんへの最善最上のサポートも、当事者の皆さんに対する最善最上の支援と、同じやり方を踏襲すればいい。
それが私の、この数年間に渉り敬愛するブログ『発達障害な僕たちから』で学ばせて戴いたお蔭様で得ることが叶った、たったひとつの冴えた結論です。
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2019-03-01
母親が こうすれば 子どもは より良くなっていく。ヒロ
『母親は、俺を なんとしてでも よくしよう と思ったんだ。
俺を叩いた。蹴った。ご飯を与えなかった。
方位、先祖のたたり、栄養学、スーパーカウンセラー。
色々と考えたんだ。 しかし、それは俺をさらに追い込むだけとなった。
母親が関わって、何も良い方向には向かわなかった。それどころか、俺の状態は悪化していくばかりだった。
父親は支援者めぐりをしていた。 結局どこも支援をしてくれなくなった時に、医者からの紹介を思い出した父。
「そうだ、サポートセンターに行こう。」
家族のように接してくれた スタッフたちや青木のおっさん。彼らは13年間、片時も離れず一緒に居てくれた。
俺はインターナショナルハイスクールを卒業した。フィリピンの大学で学生代表にも推薦された。そして卒業。
就職も できた。(やめさせられたけど。)
10代の頃の俺とは 違う俺がいる。
2019年春。
今こそ、子どもを手放してみましょう。子どものためにも、両親のためにも、他の兄弟のためにも。』
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そうです、そうです!
他の兄弟とは違うことを親御さんがたにご理解いただきたい!というのは、全く以て正論なのですが、生来大きな凸凹を抱えたお子さんに「みんなと同じ」ことを易々と出来るごきょうだいがあったとすれば、どうあっても比べずにはいられないのが親御さんの人情。なればこそ、お子さんを手放してメンターへ預け、ひとりっ子と同じ環境で育むことが『子どものためにも、両親のためにも、他の兄弟のためにも』最善でしょう。
そして、我が子のひきこもりに悩む親御さんへの最善最上のサポートは、ひきこもった(あるいは、ひきこもりのリスクを抱えた)我が子に対する不安を克己できた親御さんでなければ、実現し得ません。なればこそ、ヒロさんのお父様の「これは家族の問題だから、自分たちで解決しなければならないこと。」とずっと思っていたけれど「もっと早くに家族以外の人に助けてもらうべきだった。」というご証言が、強い説得力を有するのです。
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