2019年2月25日月曜日

最善最上の支援

サポートセンターの2月度無料相談会が最終日だった昨日、たくさんのご閲覧を20時台以後に頂戴しました。おそらく、全ての面談予定を終了なさったところだったのでしょう。お疲れを押してのご笑覧には、その有り難さにひたすら頭が下がるばかりです。

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2019-02-18
サポートセンターの回復プログラム 東大

今まで支援を受けてきた人たちの多くは、回復の過程で同じ様子を示します。もちろん正確に言えば、一人一人違うのですが。   
そう考えたら、発達障害の支援は難しいわけではないのです。   
あえて何が難しいかといえば、1人1人にあったプログラムを考えて、実行して、様子を見て、微調整をして、より良い回復プログラムを作成するのが大変です。   
時間がかかります。ああだ こうだ とシュミレーションを色々と考えなければなりませんので、とても疲れます。   
本人がそのプログラムに関して、自分の意見を正しく述べられない事も多いので、それを見越して色々と考えを巡らさなければなりません。    
しかし、そうして考えに考えた回復プログラムが、本人にフイットして、確実に成果を出したことを知った時の嬉しさは格別です。    
僕もようやく個別プログラムを考えることを許されるようになりました。そして今、その効果を見る事もできています。  ですから最近は、この働きがとても楽しくなっていてますね。   
発達障害は成長するのです。その人に合った回復プログラムがあれば。    
そして、その人を回復まで寄り添って導いてくれる人がいれば、彼ら彼女たちは確実に社会に戻っていけるのです。

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2019-02-24
先ゆく仲間に教えられて。ドラゴンズ。

「50代なのに すごいですね。」と私が そう東大さんに言いましたら、「全てサポートセンターのスタッフや、青木に指導してもらいました。」と話してくれました。    
「僕は5年前まで 着たきりすずめ でした。」「服は母親が買ってきたものを着ていました。」「音楽はクラッシックしか知りませんでした。」   
「何も知らない人間でした。」「そんな僕を変えてくれたのです。」「しかし、誰でも人は変わることを恐れます。」   
「私も最初は変わることに対して、スタッフたちに強く抵抗しました。」「しかし、そんな私を諦めずに、根気よく寄り添ってくれたのです。」   
「私は、今、変わってよかったなと心からそう思っています。」「そして、今でも日々成長しているんですよ。」    そう私に話してくれました。   
私は、もう無理だ と思っていた。今更。と思っていた。  
しかし、このままでは確実に後悔する。変わるお手伝いをしてくれる人たちがいるのだから、変わらなければ。

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4年前の5月初旬、青木先生が『発達障害支援 大きな自信が欲しい』と題し、当時のお悩みを切々と綴った文章をブログ『発達障害な僕たちから』へアップなさいました。

末尾に添えられた『私たちのような支援団体に まず、望まれることは何ですか。』という問いに対し、何人かの読者の皆様はコメント欄へお返事を書き込んでおられますが、私は敢えて拙ブログで『前略、担当編集者さま』と題した記事を以て、お応えさせて戴きました。コメント欄への書き込みは、時間が経つと再読が難しくなるからです。

その拙文中で私は僭越ながら、青木先生ご自身が抱えておられる『自分の【感覚情報】を総体的に把握できない“特性”』について解題を試みた上、『然りながら、青木先生ご自身の“難儀”こそが、“強み”』そして『名言に倣えば「当事者の・当事者による・当事者のための支援、果敢に実践かつ地道に実績を積んで来た事実が、サポートセンター名古屋の“特性”であり“強み”なのだ』と訴えました。

もうお気づきかと存じますが、その当時にブログ書籍化の計画を担当なさっていた編集者様へ宛てた手紙という態を取りつつ、実のところ私は青木先生に対し厚顔にも、サポートセンターが目指すべき最善最上の支援をこそ、論じさせて戴いていたわけです。

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心理や支援の専門職の方々がコメント欄へ書き込んで下さった、「プライベートをなげうって活動していること」とか「他人のために、24時間サポートするところ」とかいう指摘については、青木先生はいずれも「私の支援スタイルは よくない」「僕が そんな支援者を知ったら、あまり関わりたくない」とか「なんか聖人君子のように見られていますが、そうではない」とか、否定的な受け止め方しかお出来にならなかった模様。

さりながら私が展開させて戴いた論旨については、4年後の現在に不言実行を以てお応え下さったのです。

東大を卒業してなお30年近くひきこもってしまった「東大さん」こと大野さんが見事な回復を遂げ、『発達障害の支援は難しいわけではない』『発達障害は成長するのです。その人に合った回復プログラムがあれば。』と断言し、同じく30年もひきこもってしまった「50代男さん」ことドラゴンズさんへ『変わるお手伝いをしてくれる人たちがいるのだから、変わらなければ。』と、『励ます力』を連鎖・継承して下さっています。

この現状こそ『名言に倣えば「当事者の・当事者による・当事者のための支援、果敢に実践かつ地道に実績を積んで来た事実が、サポートセンター名古屋の“特性”であり“強み”なのだ』と訴えさせて戴いた拙文への、力強い肯定と有り難く拝読しました。

【拙ブログの関連記事】
前略、“発達障害な僕たち”さま』 『冠省、“発達障害な僕たち”さま

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