2015年10月20日火曜日

爾後の顚末

ブログ更新が滞っておりました四半期の間にも、
過去記事のご閲覧、誠にありがとうございました。

休止中は、本来業務すなわち家事へそれなりに注力しながら、猛暑の最中に引越を敢行していたり。その間、例によって下書きは溜まりつつも、完成に至らず。

原稿へ集中できなかった事情は、娘の大学受験がおかげさまでどうにか落着したものの、実は補欠合格で辛くも入学を許可戴けた私立大学へ進んだため。正規合格した同級生の皆さんに後れを取りやしないか、と気を揉んでおりました次第。

世間一般の親御さんは大学受験の最中にこそ、心配が嵩じ不安が募る向きが主流なご様子ですけど。高校までの手篤いご指導を離れた「爾後」こそ、娘の将来にとって遥かに肝要なのは、私自身の経験からも重々承知しておりましたし……

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しかし、蓋を開けてみれば……

1月中旬のセンター試験から3月半ばの補欠合格結果発表まで、2ヶ月に渉って己の不備不足へ否が応でも直面し続けた苦い経験は、努力の何たるかをようやく彼女に知らしめてくれた模様。

親バカ全開、恐縮の極ではございますが。春学期を修了し9月初頭に公開された成績判定は、未だ嘗て無いほど良好な結果。口喧しく娘を叱咤してきたオカンも、事ここに至り遂に降参ですw

国立・私立の差はあれど……

一浪しての大学合格、そして理学部生なのに数学の必修単位を落としてたオカンは最早、先生がたへご心労をお掛けしつつも現役合格、更に留学や奨学金公募の推薦基準にも適うGPAを獲得できた娘へ、どうこう言える分際にはございません。

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さて、30年振りの大学受験に、今回は親の立場で考察を巡らせつつ……

同じく昨年の晩秋から一年近く、心の発達や脳の機能様式の違いすなわち感覚や認知に凸凹をお持ちなために、社会への適応に難儀を抱えてらっしゃるお若い方達へも、文章を寄せさせて戴いて参りましたけれど。

ここらで一つ、“種明かし”をいたしましょう。

ブログ『発達障害な僕たちから』で、日頃の存念を綴っておられるヒロさん大統領さん達と、そもそもの御縁を繋いで下さったのは、『グレーな卵、金の卵になあれ』と題したブログを書いておられる『ひなママ』さんでした。

臨床心理士、すなわち専門家であり支援者であり。障害を抱えてらっしゃるお子さんをお持ちな親御さんの立場で、切実な“当事者意識”をも備えておられる『ひなママ』さんに対し、私自身は支援者でも専門家でも、当事者でもなく……

毎度、ヒトの脳の働きを趣味の範囲で勉強してきた「野次馬」と、お断りさせて戴いてきました。でも、サポートセンター名古屋の青木先生は、そのご慧眼で疾うにお気付きだったかもしれませんね、 私の娘が『グレーな卵』だったことを。

つまり私は、「非障害自閉症スペクトラム」当事者の母親でもあるんです。

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ここまで書いた所で、
「そんな独りよがりな告白をしたって、一体何の役に立つ?」
と、例によってメタ認知から自己ツッコミが入っちゃいましたw

でもねぇ……

『ひなママ』さんや、青木先生やヒロさん達
すなわち専門家や支援者や当事者の皆さんが
ご多用を押して更新して下さっている記事を

独学の不安の裡に試行錯誤を重ねてきた“自家製療育”へ
『それが正解でしたよ』『それで良かったんですよ』と
答え合わせ下さっているような心持ちで拝読していたら

皆様とは完全独立に、しかし完全一致な方針で、二次障害を最小限に抑え「非障害自閉症スペクトラム」へ漕ぎ着けた、“実証”がここに一例、間違いなく存在するんです!と、迂闊にも名乗りを上げたくなってしまいました。

我ながら物好きな、と尚も呆れていたら。偶然にも“『励ます力』の本家本元” こと、Z会進学教室・渋谷教室長の長野正毅先生が、『人さまが幸せになるのを見るのは趣味なのですよ』と、優しく背中を押して下さったり。

「傍目八目」を称して『金の卵になあれ』と娘だけを見守っている方が、安穏だったわけですが。『励ます力』繋ぐ好機に恵まれている間に、我が家の当事者は親も気付かぬうちに療育を“卒業”しておりました顛末。

いよいよ以て、自分には達し得ない未来を担って下さるお若い方達を、『うまくいっちゃった“少数派”』へお迎えすべく。具体的な戦略戦術へと結びつける努力を、実行に移していく時機が私にも訪れていたようです。


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