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2018-12-16
失敗した僕たちが再び
社会復帰するために絶対に必要なもの。ヒロ
『集団行動の練習をするとか、毎日何キロ走らせるとか、またはビジネスマナーの練習ということで、電話の応対や面接の練習をするとか、多くはそんなプログラムが多いのではないでしょうか。
もちろんサポートセンターもそれらについては、必要だと思っています。毎日、プールやジムで体力の回復を図っていますし、基本的な社会スキルの習得も重点を置いています。でも、遊ぶことを重要視しているその背景には、自分の殻を突き破ることを願ってのことからなんです。
言い換えれば、モチベーションをあげることです。
毎日、ダイビングを続けること。(毎日、潜り続けることは健康を害してしまいますので、毎日は潜ってはいません。講義やダイビングショップのお手伝いをしたりとかです。)
テニスやサーフィンを頑張ってやること。 ダンスを先生について学ぶことなどなど。 ボランティアを一生懸命すること。
遊んでいるようで、実は真剣なんです。
支援している人たちの多くは、最後まで一生懸命やりきったという経験がありません。ですから、色々なプログラムをやらせてみて、その中から、好きだというもの、得意だというものにフォーカスをしていきます。
毎日、やり続ける事で、一年も経てば、彼らの顔つきは格段に変わっています。』***
そうです、そうです!
『再び社会復帰するために絶対に必要』あるいは、ひきこもるほか術が無いなどと追い詰めてしまわぬため『絶対に必要なもの』は、当事者さんご自身が『最後まで一生懸命やりきったと』実感できる経験、すなわち失敗体験から成長体験への昇華なんです!
最悪なのは、成功のみを要求し失敗を厳しく糾弾する文化である旨は、言うに及ばず。失敗を一応は容赦しつつ成功による補塡を『失敗体験<成功体験』なぞという公式で要求する文化も、当事者さんの『最後まで一生懸命やりきった』実感ではなく親御さんや専門家の「上から目線」な主観を優先しておられる点で、根本的な勘違いをなさっているのではないか……と私は考えています。
たぶん親御さんからすれば、お子さんが『自分の殻を突き破ることを願って』例えば大学進学を奨励なさった「つもり」なのでしょう。しかしその進路選びは本当に、当事者自身が『最後まで一生懸命やりきったと』実感できる『好きだというもの、得意だというものにフォーカス』していたのか……「上から目線」な主観を一旦離れた俯瞰で、今ふたたびお考え直し戴けますと幸甚です。
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