また過去2年半分の拙ポストにつきましては、ブログ『発達障害な僕たちから』でご引用戴いた文章を中心に、重要と思われる論考を少しずつBloggerで再録していこうと考えています。こちらの対策も、ご意見・ご要望がございましたら是非お申し付け下さい。
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2018-12-21
やっていけるという自信が大切 Mr. Joe
『「バンブー」さんは良かったね。
少しは自信がついたと感じたのかな。
自信は自分で勝ち取るものなんです。
自信を得るには何かをやって、それが他人様から認められて、初めて自信となるのです。
素敵なイラストを描いて、何人かの人から問い合わせが来たんですって?
あああああ、良かったな。
良かった。
なんか涙が出てきました。
ありがたい。
皆さんの優しさを感謝します。
たくさんの仲間が僕の周りで毎日必死になって、社会に戻るための練習をしています。
皆さんの周りにも、「どうしたらいいのか」と声には出さないけれど、大きな不安の中に独りでいる人たちがいます。
そんな人たちに、来年こそは良い年になるようにと願っています。』
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この十数年来、ネットの渉猟で拝見して参った限りではありますが、親御さんも支援の専門家も「失敗体験を上回る成功体験があれば自信がつくはず」と、ご自分の五感や認知だけを鑑みてお考えになってしまう大人たちが、誠に遺憾ながら後を絶ちません。
されど生来の五感や認知に凸凹を抱えるゆえ「みんなと同じ」育ちが叶わなかった、すなわち発達障害と称された当事者さんご自身の五感や認知に寄り添うと、彼らにとっては「失敗体験を上回る成功体験があれば」との設定が無理ゲーだと分かってきます。
だってこの国では、「みんなと同じ」でないことは全て「失敗」と烙印されてしまうのです。ならば最初から「みんなと同じ」でない自分には、失敗体験を上回る成功体験なんて無理と考えて、『社会から物理的に距離を置く』すなわち「ひきこもり」しか生きる術が無いと下した判断は、彼らの五感や認知に寄り添うかぎり到って当然でしょう。
Mr. Joeが綴って下さったとおり『自信は自分で勝ち取るもの』なのですから、たとえ親御さんでも支援の専門家でもご自分の五感や認知だけを鑑みて、勝手な条件を設定なさらないで戴きたい。「みんなと同じ」育ちを辿ることが叶わなかったほど生来抱える凸凹が大きいのですから、失敗の方が成功を上回る旨こそ自然と捉えるべきなのです。
なればこそ、大人たちから「失敗体験を上回る成功体験があれば」という無理ゲーを強いられ、「ひきこもり」を選ばざるを得ないという判断へ追い詰められてしまった当事者さんたちに再び自信を回復して戴くためには、失敗成功の如何を問わず『何かをやって、それが他人様から認められ』た旨を彼ら自身が実感できる「成長体験」が必須。
とは言うものの、たぶん「失敗体験を上回る成功体験があれば自信がつくはず」とご自分の価値観だけに囚われてらっしゃる大人たちは、お気の毒ながら成長と成功の違いさえ気づいておられないかも知れません。たとえ『何かをやって、それが』失敗に終わっても、当事者と対等な視点にありさえすれば成長への昇華は必ず導けるのですが……
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