2018年12月22日土曜日

書くことは成長体験への第一歩

消費者向けGoogle+が来年8月で廃止されるとの報を受け、いつも拙文へのご愛顧を賜っておりますサポートセンターのブログ『発達障害な僕たちから』へのコメント寄稿は、今後暫定的にBloggerへ移転してみます。ひとまず新設した「コメント」というラベルで記事を一覧できますが、ご不便の点がございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。

また過去2年半分の拙ポストにつきましては、ブログ『発達障害な僕たちから』でご引用戴いた文章を中心に、重要と思われる論考を少しずつBloggerで再録していこうと考えています。こちらの対策も、ご意見・ご要望がございましたら是非お申し付け下さい。

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2018-12-22
僕は みんなと同じことが できないので
死ぬしかない。山田

どう文章を書いていいのか わからない。  
でも、書きたいと思ったことがあったから、書きました。 
僕はバカな失敗をしてしまいました。それで、もうやっぱりダメだから、本当に死んでしまいたいと思いました。 
 青木さんに、電話をして「いますぐに話を聞いてください。」とお願いしました。「そうしないと死んでしまうかもしれない。」と おもったからです。 
「わかりました。今から行くので、6時間近くかかるけれど、待てますか」と言ってくれたので、「待てます。」と答えました。 
 サポートセンターのスタッフに手伝ってもらって、文章を書きました。 
「落ち着きなさい。」 
「あなたに1番大切なことは落ち着くことですよ。」 
スタッフから何百回も言われています。  
ありがとう。

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はじめまして、山田さん。
ヒルマ(私も仮名です)と申します。
50代の女性。「ヒルマ小母ちゃん」とお呼び戴くのが、一番シックリ来る年齢です。

家族は夫と、大学生の娘です。
拙宅は猫を飼いたかったのですが、ずっと賃貸住まいでまだ願いは叶っていません。
今は「専業主婦」と名乗るも烏滸がましい、家事兼業の自宅警備員をやっています。


まずは、山田さんへ「ありがとう」とお礼申し上げます。

『どう文章を書いていいのか わからない』のに、『Joeさんのブログを読んで 僕の気持ちを出したいと』書く決断をして下さったからです。そして青木先生へ連絡して相談したり、スタッフさんに手伝ってもらったりする、勇気を奮って下さったからです。

山田さんが一生懸命書いて下さった小学校での様子を読んで、私の娘も小学生だった頃は全く同じ感じだったなぁ、と思い起こしました。

でも娘は、たまたま小学5年生の時、後に特別支援教育へ転向なさったS先生という担任に巡り会えたお蔭様で、「大学へ入ってからの方が、上手くいく」という見通しが立ち、辛うじて『学校に行けなくなって』しまうことは免れました。

それからこれも偶然ですが、私が中学高校の教員免許を取るため教職課程を履修していたので、娘が『作文もどう書いていいのか、わからない。夏休みの自由課題も何をして良いのかわからない』時、どうすれば良いか辛うじて導けたのだとも自負しています。

とは言え私は、山田さんが『学校は恐かったので、行けなくなってしまった』ことや、お父様の転勤先でも『ずーっと家に』『ひきこもって』しまったことを、山田さんを担任なさった学校の先生がたや親御さんの所為にしたいわけではありません。

「偶然」というのは、人間の力だけではどうにもならないこと、原因・結果の理屈には当てはめられないことを、表す言葉なのですから。


そして私は、山田さんへ「おめでとう」とお祝い申し上げます。

『バカな失敗をして』『やっぱりダメだから、本当に死んでしまいたい』と追い詰められたのに、『「そうしないと死んでしまうかもしれない。」と』考え『青木さんに、電話をして「いますぐに話を聞いてください。」とお願い』する勇気を奮えたからです。

山田さんはご自身の力で、人間の力だけでは本来どうにかすることが難しい、原因・結果の理屈には当てはめられない「偶然」から、脱出する一歩を踏み出せたからです。

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