2018年12月23日日曜日

成長の源は成功ジャナクテ自己理解

消費者向けGoogle+が来年8月で廃止されるとの報を受け、いつも拙文へのご愛顧を賜っておりますサポートセンターのブログ『発達障害な僕たちから』へのコメント寄稿は、今後暫定的にBloggerへ移転してみます。ひとまず新設した「コメント」というラベルで記事を一覧できますが、ご不便の点がございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。

また過去2年半分の拙ポストにつきましては、ブログ『発達障害な僕たちから』でご引用戴いた文章を中心に、重要と思われる論考を少しずつBloggerで再録していこうと考えています。こちらの対策も、ご意見・ご要望がございましたら是非お申し付け下さい。

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じゃあ、どうすればいいんだ。 
なんで、僕は こうなんだ。
とにかく その疑問に答えてくれる人が欲しかった。 
母親が「サポート日記」と言う名前のブログを時々読んでいました。
青木さんが書いていたブログです。 
それで、僕と同じような体験が書いてあったので、母親が たくさんの記事をプリントして僕の部屋に持ってきてくれました。 
僕は そのブログを読んで驚きました。
それは まさに僕でした。 
僕と同じような体験をしている人がいたのかと驚くと同時に、その人が どんな状況なのかを知りたくなりました。 
僕は母親とは数年 顔を合わせてませんでした。
家族ですら、怖くなって、顔を合わせられなくなったのです。 
紙に「青木と言う人に会いたい。今、すぐに助けて欲しいと伝えてください。大至急お願いします。」と書いて、夜中に食堂のテーブルの上に置いておきました。

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なるほど、なるほど……
『今、小、中のことを思い出しても、頭が変に』なってしまうのを堪え、一生懸命に『何十回も書き直し続け』て下さって、本当にありがとうございます。

山田さんはどうして『青木さんに、電話をして「いますぐに話を聞いてください。」とお願い』する勇気を奮い起こし、人間の力だけでどうにかすることが非常に困難な原因・結果の理屈には当てはめられない(ということは、お得意な数学でも解答できない)「偶然」から、脱出する一歩を踏み出せたのか? その経緯が、お蔭様でとてもよく判りました。

この数年はご家族でさえ山田さんの状況が『怖くなって、顔を合わせられなくなった』のに、唯一お母様は『どうすればいいんだ。』『なんで、息子はこうなんだ。』とご本人と同じ疑問を抱き続け『答えてくれる人』を探し続けて下さったから、本来は人間の力だけでどうにかすることが難しい「偶然」を、突破する一歩が踏み出せたんですね。

お母様が息子さんの『数学は美しい』『数学は芸術だ』という五感や認知へ寄り添って『高校には行けなかったけれど、数学の問題集を買って』下さった件も、息子さんの『どうすればいいんだ。』『なんで、こうなんだ。』という疑問や不安へ寄り添って『同じような体験が書いてあった』『たくさんの記事をプリントして』下さった件も、山田さんの自己理解を支え成長の萌芽を大事に育んでいた旨、とてもよく判りました。

山田さんは、気づいておられなかったかも知れません。でもお母様が、息子さんの生まれ持った多様性を「個性」として受容し、その成長を心から信頼し待ち設けておられたからこそ、山田さんは成長の根源たる自己理解へ到れた経緯、私にはよく判りました。

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