2019年2月9日土曜日

成長の証は成功ジャナクテ自他認知

通うべき所へ通い続けられる「配慮と我慢」の自発を最優先に据え、娘が大学生活に馴れてきた頃合いを見計らい2回生で早々に始動した就労支援の「予習」は、3回生の春学期を終えた時点で『何をしたいのか そのために何をすべきか』という認知を彼女自身が把握できる俯瞰へ達しました。その後ようやく修学支援へシフトし、すったもんだがありつつも4回目の春学期を終えたところで、卒業研究を除く所定単位を無事満了。

昨年夏には「みんなと同じ」ペースで大学から卒業見込のお墨付きを頂戴できましたが、ニッチな専門職に一旦就いたあと学資を貯めて留学するという自己投資の覚悟へ娘が到れた旨を幸い、夏休みから年末まで研究調査と論文執筆にガッツリ注力していました。

えぇっ?! さすがに4回生の夏には就活を始めさせなきゃマズいんじゃ?と思った親御さんがたには、僭越な物言い不躾ながらその附和雷同こそ「就活がうまく進まない」原因。「みんなと同じ」教育課程で積める「普通」の経験を通過させただけでは、いかに優秀な学業成績を修めていようと人間としての不備不足を抱えたまま長じてしまうのが、定型の枠を大きく外れたPolymorphous Developments=多様性発達者なのです。

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2019-02-08
ひきこもり20年の僕が生き残って行く為の手段 Mr.Joe

もちろん日本は、まだ人が足らない状況です。ですから、派遣社員、日雇い、アルバイトも まだ見つけられます。しかし、それらは不安定な労働環境です。   
そして5年後も、10年後も私の経済的な状況は何も好転しません。どんなに頑張っても です。   
今の自分に残された道は、自分への投資です。自己投資は私に残された唯一の手段なのです。    
雇ってくれる会社のオーナーにも真っ先に相談をしました。  「今なら まだ間に合うよ。今までの悔しさを思い出して頑張ってごらんよ。応援するから。」と言ってくださいました。    
「どうしてJoeは自己投資しないのだろうか って思っていたよ。」と仲間も言ってくれました。   
「お前は いい奴だ。もっと自分を高めたら、違った光景が見えるんだぜ。」「会社に任せない生き方をしないとな。」

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2019-02-09
ひきこもった僕たちが生き残るには。東大

ひきこもり支援の後援会に行った時のことです。   
講師が「人手不足の今、ひきこもっている人たちには大きなチャンスです。このチャンスを活かしたい。」ということをお話しされていました。   
しかし、とても疑問に思ったのです。その講師が率いる団体が、ひきこもっている人たちに おこなっている支援は、私が その時、聞いた限りでは「パソコンのエクセルやワードを習熟させる。」ということでした。    
1回3時間の支援を週に3、4回おこなって、数年先に どうなっているのかを考えたら、大丈夫なのだろうか と思ったのです。    
講演会終了後、講師に さらに詳しく お話を聞きに行きました。支援終了後の進路先です。  わかったことは、ほとんどがアルバイト採用か派遣社員待遇ということでした。   
私が質問をした意図が わかったのでしょうか。「まずはアルバイトや派遣社員から ですよ。それから ステップアップしていく。それは彼らの責任ですよ。」    
アルバイトや派遣社員から 安定した身分に変われるように努力する。10年、20年ひきこもっていた人が、自分だけの力で そのようになれるのでしょうか。

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2018年の3月末を以てサポートセンターの支援を卒業なさったのが、ヒロさん、東大さん、Mr.Joe、俊介さん、ジャイアンさん。そのうちジャイアンさんだけは、アメリカでの就学という自己投資を志しつつ沖縄で英気を養っておられましたが、ヒロさん・東大さん・Mr.Joe・俊介さんは、当初各々に就職を模索していらっしゃいました。

ところが早々に就職先が内定していた「東大さん」こと大野さんが、『よくよく考えた末に日本語教師になることは断念』。次いで、失敗を繰り返しながらもあちこちの会社で粘り強く研修に挑戦していたヒロさんも、年末に至って自己投資を決意しました。

サポートセンターの訪問スタッフをお務めになりながら農業への就労を志していた俊介さんも、介護職へ方針転換するなら資格を取得するため就学が必要となりそうです。さらに、就職は確実と目されていたMr.Joeも、自己投資へ舵を切る決断をなさった模様。

そちらのブログ読者層は『当事者の親御さん』が筆頭とのお話でしたから、今頃「支援を終了したはずなのに就職できないとは、いったい何のためのサポートだ!!!」なんて『手厳しいご意見』も、寄せられているのかも知れません。実際、ヒルマ小母ちゃんも昨年の春までは、ウッカリ就労がひとつの「ゴール」だと思っちゃってましたからねぇ…

さりながら2018年の夏から冬にかけて、ヒロさん・東大さん・Mr.Joe・俊介さんの疾風怒濤な紆余曲折を拝読しつつ、拙宅の娘が卒業研究に奔走する様子を見守るうちに、親がサポートできる自立支援のゴールは就労じゃなくて、自己投資によって一生涯の成長を志せる「自我」の確立だったりするんじゃね?と考えるようになって参りました。

と言うより、大野さんが本日アップして下さった文章にあるとおり、日本で施されている一般的な就労移行支援は、「みんなと同じ」枠から外れてしまうほど大きな凸凹を抱えているからこそ困難へ陥った当事者さんがたに対し、親御さんの安堵を引き換えにして「みんなと同じ」自己責任・自助努力という無理ゲーを強いているという現実へ、皆様との論考を介し危ういところで気づかせて戴けた旨、深謝申し上げるべきですね。

お蔭様で拙宅は、「みんなと同じ」就活や「みんなと同じ」就労移行支援を参照させて戴きつつも、決して附和雷同することなく独自のペースで粛々と「好きなこと・やりたいこと」へ注力できる堅牢な自他認知を、娘の心に育むことが叶いました。古来「残りものには福がある」という諺がありますが、残りわずか一ヶ月半となった大学生活でも彼女ならではの、有り難い「福」に恵まれそうな気配を感じさせて戴いております。

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