2019年1月24日木曜日

『魔法のことば』をありがとう

通うべき所へ通い続けられる「配慮と我慢」の自発を最優先に据え、娘が大学生活に馴れてきた頃合いを見計らい2回生で早々に始動した就労支援の「予習」は、3回生の春学期を終えた時点で『何をしたいのか そのために何をすべきか』という認知を彼女自身が把握できる俯瞰へ達しました。その後ようやく修学支援へシフトし、すったもんだがありつつも4回目の春学期を終えたところで、卒業研究を除く所定単位を無事満了。

昨年夏には「みんなと同じ」ペースで大学から卒業見込のお墨付きを頂戴できましたが、ニッチな専門職に一旦就いたあと学資を貯めて留学するという自己投資の覚悟へ娘が到れた旨を幸い、夏休みから年末まで研究調査と論文執筆にガッツリ注力していました。

えぇっ?! さすがに4回生の夏には就活を始めさせなきゃマズいんじゃ?と思った親御さんがたには、僭越な物言い不躾ながらその附和雷同こそ「就活がうまく進まない」原因。「みんなと同じ」教育課程で積める「普通」の経験を通過させただけでは、いかに優秀な学業成績を修めていようと人間としての不備不足を抱えたまま長じてしまうのが、定型の枠を大きく外れたPolymorphous Developments=多様性発達者なのです。

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1度目の古着を配布していた時に、仲良くなった女の子が できました。素敵な笑顔を私に くれます。そして、私に話しかけて くれたのです。   
「おじさんの住んでいる日本は どっちの方向なの。」たわいもない話題が多いです。   
しかし、「お母さん 病気で寝ているよ。私が妹の面倒を見ているけど、そしたら私は学校に これないんだ。」と寂しそうな顔をして話してくれました。   
私は何かしたくて「おじさんは病気が治る魔法のことばを知っているから、今からお祈りしてあげる。」と言いました。「チチンプイプイ・・・・・・」    
「お母さんの病気は これで治るんだ!!」女の子は飛び跳ねて喜んでいました。  
2度目の訪問。私は その子の姿を探しました。見当たりません。   
校長先生に聞きましたら「長いこと休んでいる。」とのこと。青木さんに「その子の家を訪問したい。」と頼みました。でも、とても足場が悪いので、行けないとと言われました。    
3度目の訪問、4度目の訪問。彼女の姿を見ることは できませんでした。そして今回。   
彼女と出会うことが できました。「おじさん、魔法のことば効いたよ。お母さんね、病気が治ったの。」と満面の笑みを浮かべて、私の所に駆け寄ってきてくれました。   
わたしは大泣きしてしまいました。私にとって初めての友達のような気がしました。私に話しかけてくれた そのことだけで、もう充分でした。

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はじめまして、「ドラゴンズ」さん。
「ヒルマ」と申します。

50代の女性で、ちょっとだけドラゴンズさんより年上です。
「ヒルマ小母ちゃん」とお呼び戴くのが、一番シックリ来ると思います。

まずは、ドラゴンズさんへ「ありがとう」とお礼申し上げます。

初めての「ボランティア活動」参加で、さぞ緊張なさっておられたでしょうに、女の子の『寂しそうな顔』を見逃さず『病気が治る魔法のことば』で祈って下さったからです。そして二度目の訪問で校長先生からその子が『長いこと休んでいる。』と伺った時、青木先生へ『その子の家を訪問したい。』と頼む勇気を奮って下さったからです。

私も初期癌摘出後の療養中で、今は順調に経過していますが、入院中は娘が家事の面倒を見るため、学校へ行けなかった日もありました。霊験あらたかなドラゴンズさんの『魔法のことば』に肖って、拙宅でも「チチンプイプイ……」とお祈りしてみます。

ドラゴンズさんは『私はお願いすることしかできません。』と書いておられますが、お願いして下さる人・祈って下さる人がいらっしゃるというだけで、私たちは大きな『励ます力』を『仲良くなった女の子』がそうだったように感じることが出来るのです。

癌に罹患してしまいましたから、娘が自立した後でも就職して『働くことは難しいのは わかっています。』『でも死ぬその時までに、何か人の役に立ちたいと思って』いる気持ちは、ヒルマ小母ちゃんも全く同じ……こちらこそよろしくお願いいたします。

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